50歳で血圧200、右目に難病と言われた日|59歳の私が9年間、病気と向き合ってきた話

健康・習慣

50歳のとき、なんとなく体調が悪くて近所の内科に行ったら、血圧が200もあった。「すぐに薬を飲んでください」と言われ、その日から血圧の薬が始まった。あれから9年。血圧と目の病気、二つを抱えながら59歳になった今、正直に書いておきたいと思う。

【重要】血圧200超えは「家で様子を見てはいけない」数値

まず最初に強く伝えたい。血圧の収縮期が200mmHgを超えることは、2026年現在の高血圧治療ガイドラインでも「高血圧緊急症」のリスクがある極めて危険な状態だ。私は「なんとなく体調が悪い」という自覚症状で受診したが、自覚症状がないまま200を超えていることは珍しくない。

血圧200超えのリスクは脳出血・大動脈解離だけではない。「高血圧性脳症」「急性心不全」の引き金になることも、2026年現在では広く知られている。自治会の仕事が忙しいから、ブログの締め切りがあるから——そういう理由で受診を後回しにしていないか。健康を失えば、仕事も趣味も続けられない。200超えを測定したら、その日のうちに医療機関を受診してほしい。

血圧200——自覚症状はほぼなかった

体調が悪いといっても、激しい症状があったわけではない。なんとなくだるい、疲れやすい、その程度だった。まさか血圧が200もあるとは思っていなかった。

医者から言われたのは「食事療法と禁酒」。塩分を控えた食事に切り替え、6ヶ月間お酒をやめた。体重も10kg落とした。半年後の検査では数値が改善し、その後は週4日程度の飲酒を再開した。ただ体重は元に戻ってしまった。

今は毎朝1回、降圧薬を飲んでいる。おかげで血圧は毎朝120前後で安定している。薬を飲み続けることへの抵抗は最初あったが、今は「飲んで安定しているなら飲み続ける」と割り切っている。

右目の加齢黄斑変性——テレビの方眼紙テストで気づいた

テレビで「方眼紙の線が曲がって見えたり、黒く見えない部分があったりしたら要注意」という情報を見た。試してみたら、右目で見ると線が歪んで見えた。すぐに眼科に行き、加齢黄斑変性と診断された。

それからしばらく通院で経過観察が続いたが、4年前に右目の症状が重くなった。治療として目に直接注射を4回打った。しかし回復せず、次にレーザー治療を2回行った。先生からは「目の中で水が漏れていたのでレーザーで焼いた」と説明を受けた。

治療で一番つらかったのは、瞳孔を開く目薬を頻繁にさすこと。点眼後は半日ほど焦点が合わず、物がぼんやりとしか見えない。仕事をしながらの通院は、正直しんどかった。

2026年版:加齢黄斑変性の治療は進化している

私が治療を受けた頃から比べると、抗VEGF薬(目への注射治療)は大きく進化している。従来は月1回の注射が必要だったが、2025年に承認された新世代薬では3〜4ヶ月に1回の投与で効果が持続するものも登場した。通院負担が大幅に軽減されており、仕事をしながらの治療継続がしやすくなった。

また、デジタルアムスラーチャート(スマホアプリで自宅チェックできる格子状の視野検査ツール)を使えば、受診前に自分で視野の変化を記録して主治医に見せることができる。「なんとなく見えにくい」を数値と画像で伝えられるようになったのは大きな進歩だ。

良い病院が見つからず、一番悩んだ時期

加齢黄斑変性の治療は専門性が高く、どの眼科でも同じ治療が受けられるわけではない。「本当にこの病院でいいのか」と悩み、セカンドオピニオンを考えた時期もあった。良い病院が見つからず、情報を集めながら悩んだ期間が一番精神的につらかった。

そんなとき支えになったのが妻だった。食事に気を配ってくれ、通院にも付き添ってくれた。目が見えにくい状態での外出は不安が大きく、隣にいてくれるだけで安心できた。

昨年12月、今度は緑内障の疑いが出た

昨年12月の定期検査で、「緑内障ではないか」と言われた。現在は視野検査を受けている最中で、まだ診断は確定していない。投薬治療もまだ始まっていない。

正直なところ、「また新しい病気か」という気持ちはある。ただ、加齢黄斑変性と9年付き合ってきた経験から、「早く見つかった方がいい」という考え方に変わった。放置して悪化するより、早期発見・早期対応の方が結果的に目を守れる。

9年間で学んだこと

  • 自覚症状がなくても定期検診は受ける:血圧も加齢黄斑変性も、自覚症状が出る前に気づけたことが大きかった
  • テレビや情報を積極的に活用する:方眼紙テストはテレビで知った。生活の中の情報が命綱になることがある
  • かかりつけ医を持つ:循環器内科(血圧)と眼科、二つのかかりつけ医がいることで安心感が違う
  • 家族のサポートは何より大きい:妻の食事管理と付き添いなしでは、ここまで安定して向き合えなかったと思う

50代・60代は「病気と無縁」ではいられない年代だ。でも早く気づいて、きちんと向き合えば、普通に働きながら生活できる。怖がって目を背けるより、まず検診に行くことが一番の予防だと、9年経った今、確信している。

2026年版:血圧を下げることが目を守ることそのもの

血圧200という数値は、網膜の血管に直接的なダメージを与える。加齢黄斑変性だけでなく、「網膜静脈閉塞症(眼底出血)」との合併リスクも高い。血圧が急上昇すると網膜の血管が詰まったり破裂したりすることがあり、視力低下・最悪の場合は失明につながる。「血圧を下げることは、目を守ることそのもの」というつながりを意識してほしい。

2026年現在、マイナ保険証を活用すると、眼科受診時に医師が過去の血圧推移・特定健診の結果をデータで確認できる。「今の高い血圧は一時的なものか、慢性的なものか」の判断が正確になり、より適切な治療につながる。初診の眼科にかかる際もマイナ保険証の利用を忘れずに。

塩分を控えるだけでなく、「DASH食(高血圧予防食:野菜・果物・低脂肪乳製品を中心とした食事)」も2026年のトレンドだ。また自治会館やコンビニに設置された無料の血圧計で日常的に計測する「地域での血圧管理」も習慣づけとして有効だ。

同じ病気の方へ——私が伝えたいこと

加齢黄斑変性と診断されたとき、インターネットで調べると怖い情報ばかり出てきた。「失明するかもしれない」という記事を読んで落ち込んだこともある。でも実際は、定期通院と治療を続けることで、日常生活を送りながら9年間過ごしてこられた。

目の異変を感じたら、まず眼科へ。「方眼紙テスト」は今すぐ自宅でできる簡単なセルフチェックだ。片目ずつ方眼紙や窓枠を見て、線が歪んで見えたり、欠けて見える部分があれば早めに受診してほしい。

9年間向き合ってきて、今思うこと

50歳で血圧200を指摘されてから、もう9年が経ちます。右目の加齢黄斑変性では眼球への注射を4回、レーザー治療を2回受けました。緑内障の疑いも言われ、今も定期的に眼科に通っています。

正直、最初は「なぜ自分が」という気持ちがありました。でも今は「早く見つかってよかった」と思っています。血圧も加齢黄斑変性も、早期発見と継続治療で進行を抑えることができる病気です。放置していたらどうなっていたか、想像するだけで怖いです。

妻には本当に助けられました。通院の付き添い、食事の管理、薬の管理。一人では到底続けられなかったと思います。健康は自分一人で守るものではなく、家族と一緒に守るものだと実感しています。

60代以降は、定期検診を欠かさないことが何より大切です。「どこも痛くない」は「異常がない」ではありません。私の体験が、健康診断を先送りにしている方の背中を押すきっかけになれば嬉しいです。

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なおじ

執筆者:なおじ

1967年生まれ、大分県北部在住。製造業41年・工程管理歴30年。59歳で定年・再雇用を目前に控え、年金・NISA・保険の見直しを自分で進めてきた経験をもとにブログを書いています。


【免責事項】本記事は個人の体験に基づく情報提供であり、医療的なアドバイスではありません。血圧・眼科疾患・その他の健康状態に関する判断は必ず医師や医療専門家にご相談ください。記載の体験・対処法が万人に当てはまるとは限りません。

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