写真とデータの整理術|59歳が30年分のアルバムをクラウド化した方法

断捨離・整理

押し入れを開けたとき、奥の方から茶色くなった段ボールが出てきた。

開けてみると、中にはアルバムが何冊も重なっていた。結婚式の写真、子どもが生まれたばかりの頃、家族で行った旅行の記録……。30年分の時間がそこに詰まっていた。嬉しい気持ちと同時に、「このまま押し入れに戻してしまったら、また何十年も誰も見ないまま終わるかもしれない」という焦りのような気持ちが湧いてきた。

59歳になった今、写真は「見られる状態」にしてこそ意味があると思うようになった。紙のアルバムのままでは、押し入れの奥でいつかひっそりと劣化していく。だから、重い腰を上げてデジタル化に取り組んだ。

この記事では、私が実際に行った30年分の写真整理とクラウド移行の手順を、失敗談も含めて正直に書きます。


なぜ紙の写真を整理するのか

「アルバムのままで十分では?」そう思っていた時期が私にもありました。でも、3つの理由から考えが変わりました。

理由①:災害や火事で失う前に

紙の写真は一度失うと二度と戻りません。30年前の家族写真、亡くなった両親との記念写真……それが水害や火事でなくなることを想像したとき、「デジタルにバックアップしておくべきだ」と強く思いました。大分県北部は台風の通り道でもあります。

理由②:家族と共有できる

デジタル化すれば、遠くに住む子どもとも写真を共有できます。「懐かしい写真があるよ」と送るだけで、離れた家族との会話のきっかけになる。これは実際にやってみて気づいた、大きなメリットでした。

理由③:劣化する前に

紙の写真は時間とともに色あせます。古いアルバムを開いたとき、すでに黄ばんでいるものが何枚かありました。気づいたときにデジタル化しておかないと、取り返しがつかなくなります。


30年分のアルバムを整理した手順(5ステップ)

実際に私が行った手順を順番に紹介します。最初から完璧を目指さず、「まずやってみる」を意識して進めました。

STEP1 全アルバムを並べて時系列に並べる

まず押し入れから全アルバムを出し、リビングに並べました。バラバラになっていた写真も一緒に引っ張り出したら、アルバムが十数冊と、袋に入ったままの現像写真が何袋かありました。

これを年代順に並べていく作業が、思いのほか楽しかった。子どもの成長が写真でわかる。妻と「これいつだっけ?」と話しながら進めると、作業が苦でなくなります。

ポイント:全体量を把握してから進める。量が見えると気持ちが楽になる。

STEP2 「残す写真」「捨てる写真」を仕分けする

正直に言うと、これが一番時間がかかりました。

仕分けの基準として、私が決めたのは次の3つです。

  • ピンボケ・重複:同じシーンで何枚もあるものは1〜2枚だけ残す
  • 人物が写っていないもの:風景だけで誰の記憶にもない写真は処分
  • 誰もわからない写真:妻に聞いても「わからない」というものは処分

子どもの写真・家族写真・両親が写っているものは、基本的に全部残す方針にしました。

STEP3 スキャナーまたはスマホでデジタル化する

デジタル化の方法は大きく2つあります。

スキャナーを使う方法

フラットベッドスキャナーを使うと、画質がきれいです。ただし1枚1枚のせて読み取るので時間がかかります。私の場合、1日1〜2時間の作業を数週間続けました。

スマホアプリを使う方法

Googleフォトアプリには「フォトスキャン」機能があり、スマホのカメラで写真を撮影するだけで反射を抑えてデジタル化できます。スキャナーより手軽で、旅先や実家でも使えます。

私は最終的にスキャナーとスマホアプリを併用しました。きれいに保存したいものはスキャナー、枚数が多くて手早く終わらせたいものはスマホアプリ、という使い分けです。

STEP4 クラウドストレージにアップロードする

デジタル化したデータをGoogleフォトにアップロードしました。選んだ理由は次のとおりです。

  • Googleアカウントがあればすぐ使える
  • スマホとの同期が簡単
  • 家族との共有機能がある

アップロード自体はWi-Fi環境で自動的に行われるため、それほど手間はかかりません。データ量が多い場合はGoogleの無料容量(15GB)を超えることがあるので、プランの確認は先にしておいた方が安心です。

STEP5 家族と共有設定をする

Googleフォトでは「共有アルバム」を作成して家族を招待できます。子どもたちを招待したら、「懐かしい!」と返事が来て、家族のグループチャットが久しぶりに盛り上がりました。

写真の整理が終わったあとも、新しい写真を共有アルバムに追加していく習慣ができました。これが予想外の収穫でした。


失敗談:最初に陥った3つの落とし穴

うまくいったことばかり書くのも正直ではないので、失敗も書いておきます。

落とし穴①:一気にやろうとした

最初の週末、「全部終わらせよう」と意気込んだところ、3時間で疲れて全部放置してしまいました。その後1ヶ月、アルバムがリビングに積まれたままになりました。

解決策:1日30分・1アルバムだけ、と決めて進める。

落とし穴②:整理前にアップロードしてしまった

仕分けをする前にスキャンしてクラウドにアップしてしまい、後から「これはいらなかった」という写真が大量に混じっていて整理し直しになりました。

解決策:STEP2(仕分け)→ STEP3(スキャン)の順番を守る。

落とし穴③:ファイル名がバラバラになった

スマホとスキャナーで別々に保存したら、ファイル名の形式がバラバラになってしまいました。時系列がわからなくなって困りました。

解決策:「年月_連番」の形式でリネームしてからアップロードする(例:197803_001.jpg)。


デジタル化したあとの紙の写真をどうするか

デジタル化が終わったあと、紙の写真をどう扱うかで悩みました。

私が選んだのは次の方法です。

  • 家族が写っている写真:厳選して1冊のアルバムに集約。残りは家族に確認して処分
  • 両親が写っている写真:全て残す(兄弟で分担して保管)
  • ピンボケ・重複写真:処分

紙の写真を処分するときは、そのままごみに出すのではなく、シュレッダーか「写真廃棄サービス」を使うことをおすすめします。個人情報が写っているものが多いためです。


まとめ表|5ステップ チェックリスト

STEP作業内容ポイント
1全アルバムを時系列に並べる量を把握してから進める
2残す/捨てるを仕分けするピンボケ・重複・不明な写真は処分候補
3スキャナー/スマホでデジタル化用途に応じて使い分け
4クラウドにアップロードGoogleフォトが手軽。容量プランを確認
5家族と共有設定をする共有アルバムが家族の会話のきっかけに

まとめ

30年分の写真整理は、思ったより時間がかかりました。でも、終わったあとの達成感は格別でした。「見られる状態」になった写真は、押し入れに眠っていたときより何倍も価値があります。

一気に全部やろうとしなくていい。まずアルバム1冊だけ引っ張り出して、パラパラとめくってみる。それが最初の一歩です。


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執筆者:なおじ
1967年生まれ、大分県北部在住。製造業41年・工程管理歴30年。59歳で定年・再雇用を目前に控え、年金・NISA・保険の見直しを自分で進めてきた経験をもとにブログを書いています。


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