2024年に新NISAを始めて、気づけば2年以上が経ちました。
「始めてよかった」という気持ちは確かにあります。でも、順風満帆だったわけではありません。S&P500からオルカンへの乗り換え、トランプショックでの追加投資、高配当株デビュー——いろいろなことがありました。
この記事では、私の新NISA運用の現状をそのまま公開します。うまくいったことも、悩んだことも、正直に書きます。
▶ 投資未経験の59歳が新NISAを始めた理由と最初にやったこと【リアル体験談】
① 現在の運用状況(2026年5月時点)
現在保有しているのは、大きく3種類の商品です。
楽天・S&P500インデックス・ファンド(成長投資枠+つみたて投資枠)
2024年にスタートし、2025年12月まで積立を続けた商品です。現在は積立を停止し、資産はそのまま保有中です。
含み益は成長投資枠・つみたて投資枠ともに30%超。積立を続けた期間の平均取得コストが低かったこともあり、思ったより大きなプラスになっています。
売るつもりはありません。このまま長期保有の予定です。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(成長投資枠+つみたて投資枠)
2026年1月からS&P500に代わって積立を始めた商品です。アメリカ一極集中への不安から、世界全体に分散できるオルカンに切り替えました。
まだ始めて数ヶ月なので、含み益は4%程度。長期で見るものなので、今の数字より続けることを意識しています。
▶ オルカン vs S&P500|60代シニアに向いているのはどっち?
楽天SCHD(高配当ETF)
お試し感覚で少額から始めた高配当株です。最初は様子見で購入し、後述するトランプショックのタイミングで同額を追加。合計で10万円分を保有しています。
含み益は27%程度。追加投資のタイミングがよかったこともあり、予想以上の結果になっています。ただし、これ以上追加する予定はなく、当面は放置して配当を受け取るスタンスです。
② トランプショックで「下がった時が買い時」を実践した
2025年、トランプ政権の関税政策をめぐって相場が大きく荒れた時期がありました。毎日ニュースで「株価急落」という見出しを目にして、正直かなり怖かったです。
「このまま下がり続けたらどうしよう」という不安と、「長期投資なら下がった時こそ買い増すべき」という頭の中の声が戦っていました。
悩んだ末に、成長投資枠に50万円を追加投資することを決断しました。楽天SCHDも同じタイミングで5万円追加しています。
結果的には、この判断は正解でした。その後相場は持ち直し、追加分も含み益になっています。ただ、当時は「本当にこれでよかったのか」と夜中に考えてしまうくらい不安でした。
「下がった時が買い時」は頭では理解できても、実際にやるのは怖い。それが正直なところです。
③ S&P500からオルカンへ乗り換えた理由
2025年末まではS&P500一本で積立をしていました。でもトランプ政権後の相場の乱れを経験して、「アメリカ一本に集中しすぎているのでは」という不安が膨らんできました。
調べた結果、2026年1月からS&P500の積立を停止し、オルカン(eMAXIS Slim全世界株式)に切り替えました。S&P500で積み上げた資産は売らずに保有を続けています。
どちらが正解かは、長期的にならないとわかりません。ただ、「アメリカだけ」という集中リスクを和らげたことで、精神的に少し楽になりました。投資は精神面も大事だと実感しています。
④ 2年やってみてわかったこと
「ほったらかし」が一番難しい
積立投資は「設定したら放置でいい」と言われます。確かにその通りなのですが、相場が大きく動いた時に何もしないのは思ったより難しい。見なければいいのに、ついアプリを開いてしまいます。
今は週に1回程度しか確認しないようにしています。それでも十分です。
証券会社選びはどこでも大差ない
私は楽天カードユーザーだったので楽天証券にしましたが、使ってみるとSBI証券でもよかったと思う点もあります。ただ、どちらも大手ネット証券で手数料の差はわずか。迷い続けるより始める方が大事です。
▶ 新NISA口座の開き方|SBI・楽天・マネックス徹底比較
含み益は「まだ利益じゃない」と思うようにしている
30%超の含み益を見ると嬉しくなりますが、売らない限りそれは確定した利益ではありません。「今の数字に一喜一憂しない」を意識するようになりました。
長期投資の目的は老後の資産形成。10年後・20年後に使えるお金を作ることです。今の含み益は通過点に過ぎない、と自分に言い聞かせています。
新NISAを始めて2年。正直、ここまで育つとは思っていませんでした。怖い思いもしましたが、それも含めて「投資の経験」だと思っています。
まだ始めていない方は、小さな一歩から試してみてください。やってみると、思ったより怖くないかもしれません。
※本記事は個人の運用体験をもとにした情報提供です。投資は元本保証がなく、損失が生じる可能性があります。投資の判断はご自身の責任で行ってください。
2年間の積立結果まとめ|月別記録
実際に私が記録している月次データをまとめました。(概算・四捨五入)
| 時期 | 累計投資額 | 評価額(概算) | 含み益 | 出来事 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年1月 | 5万円 | 5万円 | 0円 | NISA開始、eMAXIS Slim全世界株式で積立開始 |
| 2024年6月 | 30万円 | 33万円 | +3万円 | 好調な米国株市場の恩恵を受ける |
| 2024年11月 | 60万円 | 70万円 | +10万円 | 米大統領選後の株高で大きく上昇 |
| 2025年3月 | 120万円 | 125万円 | +5万円 | トランプショックで一時含み損 |
| 2025年6月 | 150万円 | 170万円 | +20万円 | 相場持ち直し、成長投資枠50万円追加 |
| 2026年5月 | 約240万円 | 約285万円 | +約45万円 | 2年目終了時点の状況 |
最終的な含み益は約45万円。年換算で約9%のリターンになっています。もちろん今後も変動しますが、長期で見れば「積立継続」が正解だと実感しています。
よくある疑問(Q&A)
Q. 積立途中で株価が下がったらどうすれば良いですか?
A. 基本的には積立を継続することが正解です。株価が下がった時こそ、同じ金額でより多くの口数を買えます。これが「ドルコスト平均法」の効果で、長期的には平均取得価格を下げられます。私もトランプショック時にパニックになりかけましたが、結果的に「継続」が正解でした。
Q. eMAXIS Slim全世界株式とS&P500、どちらを選ぶべきですか?
A. 私はS&P500で始めましたが、途中でeMAXIS Slim全世界株式(オルカン)に乗り換えました。リターンはS&P500がやや高めですが、「一本で全世界に分散」できるオルカンの方が長期保有に向いていると感じたからです。60代シニアには、よりリスクを抑えたオルカンが向いているとも言われています。
Q. 定年後もNISA積立を続けるべきですか?
A. 再雇用で収入がある間は続けることをお勧めします。私は再雇用後も月3〜5万円の積立を続ける予定です。収入が減ってからは積立額を減らし、65歳以降は取り崩しに切り替えます。
参考・出典
【免責事項】本記事は個人の体験・調査に基づく情報提供であり、投資・税務・年金に関する専門的なアドバイスではありません。投資にはリスクが伴い、元本割れの可能性があります。実際の投資判断・税務処理・年金手続きについては、FP・税理士・年金事務所など専門家にご相談ください。


コメント