【2026年4月改正】在職老齢年金65万円の壁 完全ガイド|計算方法・手続き・損しない働き方まで

老後のお金

2026年4月、10年に一度レベルの年金改正が静かに始まった。

在職老齢年金の支給停止基準が、月47万円から65万円に引き上げられた。これは「働きながら年金をもらう60代」にとって、手取りが年間数十万円変わる可能性がある大きな変化だ。

でも、ニュースで「65万円に引き上げ」と聞いても、自分への影響がよくわからない——そんな方のために、この記事では計算方法・手続き・損しない働き方まで、59歳の私が実際に調べてわかったことをすべてまとめた。

📋 この記事でわかること

  • 在職老齢年金「65万円の壁」とは何か
  • 改正前(47万円)との違いと影響額の計算方法
  • 自分の年金がいくら増えるか試算する方法
  • 損しない働き方・収入の調整方法
  • 手続きの流れとやるべきこと
  • iDeCo・NISAとの併用で資産を増やす方法

在職老齢年金「65万円の壁」とは?

在職老齢年金とは、60歳以上で厚生年金に加入しながら働く人が、年金を受け取る際に適用される調整の仕組みだ。

月収(標準報酬月額)+年金月額が一定の基準を超えると、超えた分の半額が年金から差し引かれる。これが「支給停止」と呼ばれるもので、2026年3月までその基準は月47万円だった。

📌 2026年4月 改正ポイント

項目 改正前(〜2026年3月) 改正後(2026年4月〜)
支給停止基準額 月47万円 月65万円
影響を受ける人 月収+年金が47万円超 月収+年金が65万円超
基礎年金満額 月68,000円 月70,608円

👉 改正の背景や「なぜ65万円なのか」を詳しく知りたい方は2026年改正の背景・理由を図解をご覧ください。

改正で自分の年金はいくら増える?計算方法

計算式はシンプルだ。

【支給停止額の計算式】

(月収+年金月額 − 65万円)÷ 2 = 支給停止額

【具体例】月収30万円・年金月額15万円の場合

改正前:(30+15−47)÷2 = マイナス1万円停止

改正後:30+15=45万円 → 65万円以下のため停止なし・全額受給

→ 年間12万円の増加

👉 月収・年金別の減額額を一覧で確認したい方は月収別・年金別 早見表、具体的な10パターンで比較したい方はシミュレーション10例をご覧ください。

損しない働き方|収入の調整ポイント

65万円の壁を意識した働き方の戦略は3つある。

戦略 内容 向いている人
① フル活用型 月収+年金を65万円以内に収める 調整できる働き方の人
② 繰下げ型 年金を70歳まで繰下げ・最大84%増 健康で長く働ける人
③ iDeCo活用型 掛金で所得を下げ・社会保険料も節約 65歳未満・iDeCo未加入の人

👉 再雇用・パート・フリーランス・完全リタイアの4パターンを徹底比較したい方は定年後の働き方4パターン比較、繰下げと働き続けるどちらが得か判断したい方は繰下げ vs 働く フローチャートをご覧ください。

手続きの流れ|いつ・どこで・何をする?

改正の恩恵を受けるために、特別な手続きは基本的に不要だ。すでに年金を受給中の人は自動的に改正後の金額が適用される。

ただし、以下のケースは手続きが必要になる:

  • まだ年金を請求していない(65歳になっても未請求)
  • 繰下げから通常受給に切り替えたい
  • 収入が変わり支給停止額が変わった

手続き先は最寄りの年金事務所または街角の年金相談センター。予約は「ねんきんダイヤル(0570-05-1165)」へ。

👉 年金請求書の提出から退職時の届出まで5ステップで詳しく知りたい方は在職老齢年金の手続き完全マニュアルをご覧ください。

iDeCo・新NISAと組み合わせる

改正で年金が増えた分を、そのまま運用に回すのが賢い選択だ。

💡 組み合わせ活用術

  • iDeCo(70歳まで延長):掛金が全額所得控除。節税しながら老後資産を積み上げる
  • 新NISA(成長投資枠):増えた年金月数万円をオルカン・S&P500に積立
  • 繰下げ×NISA:65〜70歳の5年間、NISAで運用しながら年金を繰下げる”最強の組み合わせ”

👉 iDeCoで最大45万円節税する具体的な戦略はiDeCo併用で最大45万円得する方法、60代後半の税金・社会保険の全体像は60代後半の税金・社会保険チャートをご覧ください。

まとめ|2026年改正で60代の働き方が変わる

在職老齢年金の65万円改正は、単なる制度変更ではない。「働くほど損をする」という60代のジレンマを解消する、10年に一度の転換点だ。

自分の年金見込み額を確認し、月収との合計が65万円以内かを計算する。それだけで、年間数十万円の差が生まれる可能性がある。

まず「ねんきんネット」にログインして、自分の見込み額を確認するところから始めよう。

👉 改正で逆に損をする「盲点」について知りたい方は損する人・盲点チェックを必ずご確認ください。

なおじ

執筆者:なおじ

1967年生まれ、大分県北部在住。製造業41年・工程管理歴30年。59歳で定年・再雇用を目前に控え、年金・NISA・保険の見直しを自分で進めてきた経験をもとにブログを書いています。

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