「高配当株」という言葉は知っていましたが、正直、自分には縁のないものだと思っていました。株を個別に選ぶなんて、プロがやることだと。
でも、積立投資を1年以上続けてきて、少しずつ投資に慣れてきたころ、「配当金」というものをもらってみたくなりました。積立は将来のためのお金ですが、高配当株なら今この瞬間にお金が入ってくる。その感覚を試してみたかったのです。
この記事では、59歳から高配当株を始めた私の体験を、正直にお伝えします。
① 最初の1株を買うときの気持ち
最初の1株を買うとき、正直怖かったです。
積立投資と違って、個別株は自分で銘柄を選ばなければなりません。「この会社でいいのか」「買った直後に下がったらどうしよう」——そんなことをぐるぐる考えていました。
でも、ある日「まず買ってみないとわからない」と思って、少額でポチッとしました。調べ続けているだけでは何も変わらない。小さく試してみることにしたのです。
最初は10社程度に分散して購入しました。1社あたりの金額を小さく抑えることで、1銘柄が下がっても全体への影響を限定する作戦です。
② 銘柄の選び方——スーパースクリーナーで「感覚」を排除した
銘柄の選び方で一番困ったのが「どこを見ればいいかわからない」という点でした。高配当株は日本だけでも数百銘柄あります。全部調べることはとても無理です。
そこで活用したのが、楽天証券の「スーパースクリーナー」です。条件を設定すると、それに合う銘柄を自動で絞り込んでくれる機能です。
私が設定した主な条件はこちらです。
- 配当利回り4%以上:高配当の目安として設定
- 連続増配:配当を増やし続けている会社に絞る
- 財務健全:自己資本比率など財務面が安定している
- 割安水準:PERやPBRで割安な銘柄を優先
感覚や話題性ではなく、データで選ぶ。このことが、初心者の私に大きな安心感を与えてくれました。「なんとなく良さそう」ではなく「条件に合うから選んだ」という根拠があるだけで、買った後の気持ちが全然違います。
分散のルール:1セクター20%以内、1銘柄10%未満
銘柄を選ぶ際に決めたルールが2つあります。
ひとつはセクター(業種)の集中を避けること。銀行株ばかり、商社株ばかりにならないよう、1セクターへの投資割合を20%以内に抑えるようにしています。景気感応株(景気に左右されやすい銘柄)とディフェンシブ株(景気に左右されにくい銘柄)を半々程度で持つことも意識しています。
もうひとつは1銘柄への集中を避けること。どんなに良い銘柄でも、1銘柄に投資額の10%以上を集めないようにしています。1社が減配や株価急落しても、全体には響きにくくなります。
③ 初めて配当金が振り込まれたとき
高配当株を始めてから数ヶ月後、初めての配当金が口座に振り込まれました。
金額は大きくありません。でも、アプリで入金を確認したとき、思わず「来た!」と声が出ました。
積立投資は「含み益」という形で資産が増えますが、それは売るまで手元に来ないお金です。でも配当金は違う。何もしていないのに、現金が振り込まれてくる。「お金がお金を生んだ」という感覚を、初めてリアルに体験した瞬間でした。
積立投資とは違う、目に見えるキャッシュが入ってくる感覚——これが、高配当株を続けるモチベーションになっています。
④ 最初はマイナスになる銘柄もあった
最初から順調だったわけではありません。購入直後に株価が下がって含み損になる銘柄もありました。
「やっぱり失敗だったか」と不安になりかけたとき、配当金が振り込まれました。含み損の銘柄からも、ちゃんと配当が出ていたのです。
「株価が下がっても、配当をもらいながら持ち続ければいい」——そう思えた瞬間から、短期の値動きが気にならなくなりました。高配当株は、配当金という「持ち続ける理由」があるのが強みだと実感しています。
⑤ 現在の状況
最初は10社程度から始めた高配当株ポートフォリオは、現在では数十銘柄まで増えています。少しずつ買い増しを続けてきた結果です。
ポートフォリオ全体の配当利回りは4%台をキープしています。年間配当金の合計も、少しずつ積み上がってきました。
まだ「老後の生活費を賄える」レベルには遠いですが、年に数回「配当金のお知らせ」が届くたびに、やっていてよかったと感じます。
⑥ これから始める方へ
高配当株は積立投資より難しそうに見えますが、スーパースクリーナーのようなツールを使えば、初心者でも「データに基づいた選択」ができます。感覚で選ばなくていい、というのは初心者にとって大きな安心材料です。
最初は少額でいいです。まず1株、試してみてください。配当金が振り込まれた瞬間に、きっと「やってみてよかった」と思えます。
※本記事は個人の体験をもとにした情報提供です。投資は元本保証がなく、損失が生じる可能性があります。銘柄の選択・投資の判断はご自身の責任で行ってください。
私の高配当株ポートフォリオ(2026年5月時点)
現在保有している高配当株・ETFの状況です。(概算・公開範囲内での記載)
| 銘柄 | 種別 | 保有目的 | 配当利回り(概算) |
|---|---|---|---|
| 楽天SCHD | 投資信託(高配当ETF) | 安定配当・増配期待 | 約3〜4% |
| 日本高配当株数社 | 個別株 | 円建て配当収入 | 約3〜5% |
| eMAXIS Slim全世界株式 | 投資信託(成長型) | 資産成長・売却益 | (分配なし) |
高配当株だけに偏らず、成長型のオルカンも組み合わせることで、「配当金という安心感」と「資産成長」の両立を目指しています。
2026年に入ってからの年間配当金見込みは、税引き前で約8〜10万円ほどになりそうです。定年後の月1万円弱の「お小遣い」として心強い存在になってきました。
よくある質問(Q&A)
Q. 高配当株は元本が減るリスクはありますか?
A. はい、株価が下落すれば元本も減ります。ただし配当金は継続的に受け取れるため、長期保有で「配当の累計+株価」のトータルリターンを考えることが重要です。私は「5〜10年で売らない前提」で銘柄を選んでいます。
Q. 少額から始めても意味はありますか?
A. 十分意味があります。私も最初は数万円からスタートしました。少額でも「配当金が振り込まれる体験」は、投資を続けるモチベーションになります。楽天SCHDなら100円から始められるので、まずは体験することが大切です。
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参考・出典
【免責事項】本記事は個人の体験・調査に基づく情報提供であり、投資・税務・年金に関する専門的なアドバイスではありません。投資にはリスクが伴い、元本割れの可能性があります。実際の投資判断・税務処理・年金手続きについては、FP・税理士・年金事務所など専門家にご相談ください。


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