👤 わが家の場合:ねんきんネットで見て、焦りました
定年まであと1年の59歳。再雇用制度を使うと給料がおよそ半分になることを知り、ねんきんネットで年金見込み額を確認したとき、思っていたよりずっと少ない金額に正直焦りました。
固定費の見直し(保険解約・スマホのキャリア変更・電力会社の乗り換え)で月3〜4万円の節約には成功しましたが、それだけでは老後の不足を埋められません。
だから、年金とNISA・配当株を組み合わせる「取り崩しを前提にした老後設計」を、自分で計算しながら考えています。本記事のシミュレーションも、専門家ではなく59歳の私が「自分のために」整理したものです。同じ立場の方の参考になれば嬉しいです。
結論|年金+NISAで月30万円の生活は「2,400万円」から実現可能
総務省家計調査によると、65歳以上の無職夫婦世帯の生活費は月25〜30万円が標準的です。一方、モデル年金は夫婦で月約22万円。つまり月7〜8万円の不足が発生します。
この不足分を新NISAで補えば、年金+NISAで月30万円の生活を30年以上維持できます。必要資金の目安は約2,400万円です。本記事では3つの家族パターンで具体的にシミュレーションします。
月30万円生活の内訳(モデルケース)
| 項目 | 月額 |
|---|---|
| 食費 | 7万円 |
| 住居費(管理費・修繕費) | 2万円 |
| 光熱・水道 | 2万円 |
| 通信費 | 1万円 |
| 医療費 | 2万円 |
| 交通・自動車維持 | 2万円 |
| 教養・娯楽 | 3万円 |
| 交際・趣味 | 3万円 |
| その他・予備費 | 8万円 |
| 合計 | 30万円 |
パターン①:夫婦ともに厚生年金
会社員だったご夫婦のケース(最も恵まれたパターン)。
- 年金合計:月24万円(夫15万円+妻9万円)
- 不足額:月6万円(年72万円)
- 必要なNISA資産:72万円 ÷ 3.5% = 約2,060万円
60歳時点で1,500万円あれば、月10万円×5年積立+運用で65歳時に2,000万円超が現実的です。
パターン②:夫のみ厚生年金・妻は国民年金
最も多い家族構成のケース。
- 年金合計:月21万円(夫15万円+妻6万円)
- 不足額:月9万円(年108万円)
- 必要なNISA資産:108万円 ÷ 3.5% = 約3,080万円
このパターンは準備額が大きいため、60歳から繰下げ受給(70歳まで)を検討するのも有効です。年金額が42%増え、必要なNISA資産を圧縮できます。
パターン③:自営業・夫婦とも国民年金のみ
自営業・フリーランス夫婦の厳しいケース。
- 年金合計:月13万円(夫6.5万円+妻6.5万円)
- 不足額:月17万円(年204万円)
- 必要なNISA資産:204万円 ÷ 3.5% = 約5,830万円
非課税枠1,800万円では足りないため、iDeCo・小規模企業共済・付加年金・国民年金基金を併用して底上げが必須です。
3パターン比較表
| 家族構成 | 年金月額 | 不足額 | 必要資産 |
|---|---|---|---|
| 夫婦とも厚生年金 | 24万円 | 6万円 | 約2,060万円 |
| 夫のみ厚生年金 | 21万円 | 9万円 | 約3,080万円 |
| 自営業(国民年金のみ) | 13万円 | 17万円 | 約5,830万円 |
30年後の資産残高シミュレーション
パターン②(必要資産3,080万円)を3.5%ルールで取り崩した場合の資産推移(年利5%想定)。
| 経過年数 | 資産残高(想定) |
|---|---|
| 開始時(65歳) | 3,080万円 |
| 10年後(75歳) | 約3,280万円 |
| 20年後(85歳) | 約3,500万円 |
| 30年後(95歳) | 約3,750万円 |
3.5%ルールで取り崩しても運用益の方が大きいため、資産は減らずむしろ増えます。これが「取り崩し運用」の強みです(※相場次第で変動します)。
NISA準備の具体ステップ
- NISA口座を開設(SBI・楽天・マネックスから選択)
- 銘柄を決定(オルカンまたはS&P500)
- 積立+一部一括で投資開始
- 65歳以降は3.5%ルールで取り崩し
- 年金と組み合わせて月30万円の生活を維持
年金改正との関係
2026年4月から在職老齢年金の基準が51万円→65万円に引き上げられます。働きながらでも年金が減らされにくくなり、働く+NISA+年金の3本柱で老後設計がしやすくなりました。在職老齢年金の詳細は 2026年在職老齢年金改正の完全ガイド をご覧ください。
まとめ
- 月30万円生活に必要なNISA資産は家族構成で変わる
- 夫婦とも厚生年金なら約2,060万円で達成可能
- 自営業はiDeCo・繰下げ受給との併用が必須
- 3.5%ルールなら資産は減らず30年以上安定
- 早く始めるほど有利。60歳からでも間に合う
新NISAシリーズはこれで完結です。全体像の振り返りは 60代から始める新NISA完全ガイド へお戻りください。お疲れ様でした!
📚 新NISAシリーズ(全6記事)
- 【ハブ】60代から始める新NISA完全ガイド
- 新NISA口座の開き方|SBI・楽天・マネックス徹底比較
- オルカン vs S&P500|60代シニアに向いているのはどっち?
- 60代からのNISA|積立 vs 一括投資どちらが得か
- 4%ルールをシニア向けに解説
- 年金+NISAで月30万円の生活シミュレーション(本記事・完結編)
⚠️ 免責事項
本記事は筆者個人の経験と公開情報に基づく情報提供であり、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。
投資にはリスクがあり、元本が保証されるものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。
本記事内のシミュレーションは過去のデータに基づく想定であり、将来の運用成果を保証するものではありません。個別具体的なアドバイスが必要な場合は、ファイナンシャルプランナー・税理士・金融機関等の有資格者にご相談ください。
執筆者:なおじ
1967年生まれ、大分県北部在住。製造業41年・工程管理歴30年。59歳で定年・再雇用を目前に控え、年金・NISA・保険の見直しを自分で進めてきた経験をもとにブログを書いています。


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