定年を2年後に控えた春、私は初めて本格的に家の整理を始めました。
きっかけは単純です。定年後に家にいる時間が増えるのに、家の中が片付いていない。それだけでした。でも実際に始めてみると、思っていた以上に手強かった。物置はすぐ元通りになるし、クローゼットの服はなかなか捨てられない。2年経った今でも、まだ途中です。
ただ、やってきた中で気づいたことがあります。定年前に整理を始めて本当によかった、ということです。
定年後に「さあ片付けよう」と始めても、時間はあっても気力が続かない。現役のうちに少しずつ進めておくことで、定年後の暮らしが全然違ってきます。この記事では、私が2年かけて気づいた「定年前にやっておけばよかった家の整理3つ」を正直にお伝えします。
整理① 物置は「仕組み」を作らないとすぐ元通りになる
物置の片付けは、定年2年前の春に最初に手をつけました。
30年分の荷物が詰まった物置を開けると、使っていないゴルフ道具、工具、季節家電の箱、子どもが使っていた頃の道具……。とにかく何でも入っていました。半日かけて全部出して、要らないものを処分して、スッキリしました。
ところが、数ヶ月後にはまた元通りになっていました。
「とりあえず物置に入れておこう」という習慣が変わっていなかったからです。物置が片付いても、そこに物を入れるルールがなければ、すぐに元の状態に戻ります。片付けたのに元通りになるのは、意志の問題ではなく仕組みの問題だと気づきました。
今やっているのは、物置に入れていいものを決めることです。「季節家電」「工具」「防災用品」など、カテゴリーを決めて、それ以外のものは入れない。単純なルールですが、これだけで物置が元通りになることがぐんと減りました。
定年前にやっておけばよかったこと:物を入れるルールを先に決めること。 片付ける前にルールを作らないと、何度片付けても同じことを繰り返します。
整理② クローゼットの服は「基準」がないと捨てられない
クローゼットの服の整理は、物置より難しかったです。
現役時代に着ていたスーツが3着。高かったし、生地もしっかりしている。でも定年後に着る機会があるかといえば、正直ほぼない。それでも「まだ使える」「もったいない」という気持ちが邪魔をして、なかなか手が動きませんでした。
結局、何度もクローゼットを開けては閉めるを繰り返しました。
転機になったのは「1年以上着ていない服は手放す」というルールを決めたことです。感情で判断しようとするから迷う。基準を決めてしまえば、答えが自動的に出てきます。スーツ3着は、このルールに当てはめたら即アウトでした。
リサイクルショップに持ち込んだところ、値段はつきませんでした。それでも「誰かの役に立つかもしれない」と思えたら、手放すことへの抵抗が薄れました。捨てるのではなく手放す、という感覚の違いが大きかったです。
妻も喜んでくれました。クローゼットに空間ができると、残った服が取り出しやすくなる。それだけで毎朝の支度がスムーズになったと言っていました。
定年前にやっておけばよかったこと:捨てる基準を先に決めること。 「1年着ていないものは手放す」という一つのルールがあるだけで、判断に迷う時間がゼロになります。
整理③ 本・書類は「定期的に処分する習慣」が一番大事
書類や本の整理は、3つの中で一番溜まりやすかったです。
30代に買ったビジネス本が段ボール1箱分ありました。マーカーを引いた跡もある。でも正直、もう読み返すことはないとわかっていました。リサイクルショップに持ち込むのは重くて大変だし、フリマアプリは面倒。そんなとき使ったのが、ブックオフの宅配買取です。
段ボールに詰めて送るだけで、自宅にいながら買取してもらえます。本だけでなくCD・DVD・ゲームなども一緒に送れるので、物置に眠っていたものをまとめて整理できました。
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書類も同じです。取扱説明書、古い保険証券、数年前の年賀状……。「いつか必要になるかもしれない」と取っておいたものが、引き出しを占領していました。
今は書類を3種類に分けています。「永久保存」(契約書・権利証・保険証券)、「数年保存」(税務書類・医療費の記録)、「処分」(取扱説明書・古い通知書)。この分類を決めてから、書類の整理が格段に楽になりました。
取扱説明書は特に思い切って処分しました。今はほとんどの製品がネットで説明書を見られます。分厚いファイルに保管し続ける必要はありませんでした。
定年前にやっておけばよかったこと:本や書類の分類ルールを決めること。 何を残して何を捨てるかの基準がないまま整理しようとすると、全部「とりあえず保管」になってしまいます。
3つの整理に共通していること
物置、クローゼット、書類・本。3つの整理を2年かけてやってきて、共通して気づいたことがあります。
「片付ける」より「仕組みを作る」方が大事だということです。
一度きれいにしても、仕組みがなければ元に戻ります。物置に入れるものを決める、服の捨て基準を決める、書類の分類を決める。この「決める」という作業が、整理を長続きさせる一番の方法でした。
定年後は時間が増える分、家にいる時間も増えます。整理された家で過ごすのと、物が溢れた家で過ごすのとでは、気分が全然違います。妻に「部屋がスッキリしてきた」と言われたとき、やってよかったと素直に思いました。
まとめ
定年前にやっておけばよかった家の整理3つをまとめます。
① 物置:物を入れるルールを先に決める 片付けても元通りになるのは仕組みがないから。カテゴリーを決めてそれ以外は入れないルールを作る。
② クローゼット:1年着ていない服は手放す基準を決める 感情で判断しようとするから迷う。基準を一つ決めるだけで答えが出る。
③ 本・書類:永久保存・数年保存・処分の3つに分類する 全部取っておこうとするから溢れる。分類ルールを先に決めてしまう。
どれも「片付ける」より「ルールを決める」ことが先です。定年前の今だからこそ、少しずつ始めておくことをおすすめします。
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