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親の家に防災グッズを置いていても、いざというときに「どこにあるか分からない」「重くて取り出せない」では役に立ちません。高齢の親の暮らしでは、たくさん買い込むことより、普段の生活動線に合わせて、安全に使える形で備えることが大切です。
この記事では、地震や停電を想定し、親の家で見直したい防災対策を5つに絞って紹介します。家具の固定、取り出しやすい備蓄、簡易トイレ、明かりと情報、家族の連絡方法を順番に確認していきます。

親の家で最初に見るのは「倒れない・取り出せる・続けられる」
防災用品を選ぶ前に、親の部屋を一度歩いてみます。寝室や居間から玄関までの通路に、家具や荷物が倒れ込まないか。棚の上から物が落ちないか。停電した夜でも、足元を照らしてトイレまで行けるかを確認します。
1. 家具を固定して、寝る場所の周りを安全にする
地震対策の第一歩は、家具の転倒や落下を減らすことです。特にベッドの近くに背の高い棚やテレビがある場合は、寝ている場所に倒れない配置へ移すことを優先します。
壁や家具の材質によって適した固定方法は異なります。無理に取り付けず、賃貸住宅なら管理会社に確認しましょう。家具を固定した後は、扉が開かない工夫や、床に置いた荷物で通路をふさいでいないかも見直します。

2. 水と食料は「親が持てる・開けられる場所」に置く
飲料水や食料は、量だけでなく保管場所が重要です。重い箱を高い棚に置くと、取り出すときに転倒する危険があります。腰から胸の高さに、少量ずつ分けて置くと扱いやすくなります。
水は1人1日おおむね3リットルが目安とされ、最低3日分、できれば1週間分の備蓄が勧められています。ただし、持病や食事制限がある場合は、普段食べているものを中心に、家族や医療者と相談して選びます。缶詰のプルタブやレトルト食品など、親が実際に開けられるかを平時に試しておくと安心です。

3. 断水や停電に備えて、簡易トイレと衛生用品を用意する
災害時はトイレを我慢しないことが大切です。簡易トイレ、使用済み袋を入れる袋、ティッシュ、ウエットティッシュ、手袋などを、トイレの近くにまとめて置きます。使い方が分かるよう、箱を開けて一度確認しておくと、親だけでも使いやすくなります。
夜間に使う可能性を考え、トイレまでの動線には物を置かず、手すりや壁に触れて移動できるようにします。足元を照らすライトも、電池切れがないか定期的に確認しましょう。
4. 停電時の明かり・情報・充電を一か所にまとめる
懐中電灯だけでなく、置いたまま周囲を照らせるLEDランタンがあると、両手を使いやすくなります。ラジオ、予備電池、モバイルバッテリー、眼鏡も同じ箱にまとめ、親が場所を覚えられる定位置に置きます。
電池式の機器は、電池を入れたまま放置せず、液漏れがないか確認します。スマートフォンの充電方法も、親が一人でできるかを試しておきます。

5. 薬・連絡先・避難先を紙でも残す
スマートフォンが使えない場合に備え、家族の電話番号、かかりつけ医、服用中の薬、避難所の名前を紙に書いておきます。個人情報なので、誰でも見られる場所ではなく、親がすぐ取り出せる引き出しなどに保管します。
家族で「地震が起きたらどこへ連絡するか」「電話がつながらないときはどうするか」「避難所までどう移動するか」を決めておきます。地図を見ながら実際の道を一度歩いてみると、段差や坂道など、事前に対策したい場所も分かります。
親の家で確認したい防災チェックリスト
- 寝室の近くに倒れそうな家具がない
- 居間から玄関・トイレまで通路が確保されている
- 水と食料を親が無理なく取り出せる
- 簡易トイレと衛生用品の場所が分かる
- ランタン・ラジオ・電池・充電器をまとめている
- 薬・連絡先・避難先を紙でも確認できる
- 家族で連絡方法と集合場所を共有している
まとめ:防災は「親が一人でも使えるか」で見直す
高齢の親の防災対策は、特別な用品を大量にそろえることから始めなくても大丈夫です。家具の位置を見直し、通路を空け、必要な物を取り出しやすい高さに置く。それだけでも、地震や停電のときの不安を減らせます。
まずは親と一緒に家の中を歩き、「倒れない」「取り出せる」「使い方が分かる」の3点を確認してみてください。暑さ・寒さ対策も含めて住環境を整えたい方は、高齢の親の部屋が暑い・寒いときの対策も参考になります。


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