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下水道が通り、トイレを見直すことにした|59歳が初めてリフォームで動いた話

1. シニアの暮らし

「下水道工事が終わりましたので、切り替えの申請をお願いします」という手紙が市から届いたのは、去年の秋のことだった。

長年使っていた浄化槽から、公共下水道への切り替え。やろうやろうと思いながら、何年も先送りにしていた工事だった。切り替え申請のために水道工事業者に連絡したとき、担当者が「せっかくなのでトイレも一緒に見ますか」と言った。「トイレ?」と思いながら話を聞いていたら、うちのトイレが20年以上前のものだとわかった。「最新のものに換えると、水道代も変わりますよ」と言われた。

うちのトイレの「古さ」に初めて気づいた

家を建てたのは2003年。当時のトイレをそのまま使っている。修理したこともなく、特に不満もなかったので「壊れてないものを換える理由がない」と思っていた。でも担当者に言われて調べてみると、20年前のトイレの1回あたりの洗浄水量は約13リットル。最新のトイレは4〜5リットル。1回あたりの差が8リットル以上もある。

比較旧トイレ新トイレ
1回の洗浄水量約13L約4.8L
1日10回として130L48L
差(1日)約82L
差(年間)約30,000L

水道代への影響はそれほど劇的ではないが(水道料金は基本料金部分が大きいため)、年間で数千円分の削減になることはわかった。「それ以上に、使い勝手が全然違いますよ」と担当者が続けた。

実際にリフォームを決めた理由

節水効果だけが目的ではなかった。話を聞いて、気になった点が3つあった。

1. 今のトイレの清掃の面倒さ
旧型のトイレは水たまり部分が広く、掃除の手間がかかる。最新型のほうが汚れがつきにくい素材・形状になっているので、日々の手入れが楽になると聞いた。

2. 将来の介護・バリアフリーの観点
59歳、もうすぐ60歳だ。今は元気だが、10年後・20年後のことも考えると、トイレ周りのバリアフリー化を早めにしておくほうがいいと感じた。手すりの設置も含めて検討した。

3. ウォシュレットの老朽化
今ついているウォシュレットはもう15年以上使っている。機能が古い上に、リモコンの反応が悪くなっていた。新しいトイレならウォシュレットも最新機能が標準装備だ。

費用の確認と業者選び

工事費込みの見積もりを2社に依頼した。

見積もりA社(地元の工務店)B社(ハウスメーカー系)
トイレ本体150,000円165,000円
工事費45,000円55,000円
処分費8,000円12,000円
合計203,000円232,000円

メーカーや品番は同等クラス(TOTO/LIXILのスタンダード〜ミドルグレード)で、約3万円の差。細かい要望も聞いてくれそうだったA社にお願いすることにした。下水道への切り替え工事と同時に施工してもらい、作業は1日で完了。作業中は近所のコンビニのトイレを借りた(これは事前に確認しておくと安心)。

工事後の感想

新しいトイレを初めて使ったとき、正直「こんなに違うのか」と思った。まず、便座が暖かい。リモコンの反応がいい。流す音が静か。清掃のしやすさも、試してみると確かに違う。ノズル部分の自動洗浄や、節電モードの切り替えも最新型ならではだ。妻からも「毎日使うものだから、もっと早く換えてもよかった」と言われた。

「壊れてから換える」を続けていたら、壊れたときに急いで業者を探すことになる。余裕があるうちに動いておくほうが、選択肢も広く、費用も無理なく払える。今回のタイミングで動いてよかったと感じている。

手すりも同時に設置した

今回のリフォームに合わせて、トイレ内に手すりを1本設置した。費用は工事込みで約15,000円。今すぐ必要というわけではないが、「将来使う」タイミングで工事するより、今やってしまったほうが足場を作る費用も省ける。介護認定を受けていれば、介護保険の住宅改修費として補助を受けることも可能だが(上限20万円まで9割補助)、今回は認定前だったため全額自費だった。

親の介護を突然経験して、バリアフリーの大切さを痛感したのも背景にある。母の介護が突然始まった日|59歳の私が最初にやったことと、やらなかったことに書いたように、介護が始まってから慌てて準備するより、元気なうちに整えておくほうがずっと楽だ。

リフォームの費用をどう捻出したか

トイレのリフォームに約20万円、手すり設置に約1.5万円、合計約21.5万円の出費だった。これは定年前に固定費を見直して浮いたお金を充てた。スマホ・電気・保険を整理して月2万円以上浮いたので、約10ヶ月分の節約効果がこのリフォームに使えた計算だ。

固定費の見直しで捻出した資金の使い方として、「今の生活を整えるための投資」は合理的だと感じている。老後の生活の質に直結するリフォームには、今のうちに使っておく価値がある。固定費全体の見直し方法は定年前に固定費を見直したら月1万円浮いた|59歳が実践した4つの節約術にまとめた。

トイレのリフォームで気づいたことがもうひとつある。「業者に相談する」ということへのハードルを下げることだ。私はずっと「業者を呼ぶと高くつく」「騙されそう」という漠然とした不安があった。でも実際に2社に見積もりを取って話をしてみると、思っていたより親切で丁寧だった。特に地元の工務店は、細かい質問にも答えてくれて、信頼できると感じた。「相談だけ」でも気軽に声をかけていいものだと知れたことは、今後の家のメンテナンスでも役立つ経験だった。下水道切り替えという「義務」がきっかけになって、家全体を見直すいい機会を得られたと思っている。

59歳という年齢で「これから先の家をどうするか」を考えるのは、早すぎることではないと今は思っている。老後の快適さと安全を確保するための準備は、体が動くうちにしておくのが一番だ。トイレのような毎日使うものこそ、後回しにせず早めに整えることをおすすめしたい。

リフォームを終えて改めて思ったのは、「家のメンテナンスは先手先手で動いたほうがいい」ということだ。壊れてから修理するより、状態が良いうちに整えるほうが費用も時間も精神的余裕も違う。定年を前にしたこの数年で、住まいに関わることを一つずつ整理していくつもりだ。トイレが最初の一歩になったことで、次は何を見直すべきかが見えてきた。60代に向けて、家を「老後仕様」に少しずつ整えていく。その記録もこのブログに書き続けていきたいと思っている。

水道代や光熱費の削減という点では、トイレの節水効果はそれほど大きくないかもしれない。でも「古い設備を使い続けるコスト」は目に見えない部分でもかかっている。清掃の時間、修理のリスク、使い勝手の悪さからくる日々のストレス。それらを解消できたことのほうが、水道代の削減より価値があると感じている。毎日使うものだからこそ、快適であることが大事だ。

まとめ

下水道切り替えのついでに、20年間使い続けたトイレをリフォームした。工事費込みで約20万円。当初は「高い」と思ったが、使ってみると毎日の快適さが変わるし、節水・清掃・将来のバリアフリー化まで一度に整えられた。「壊れてから考える」より「余裕があるときに選ぶ」ほうが、総合的には得だと感じている。

家のメンテナンスや整理については、定年を前にやっておくことが多い。定年前にやっておけばよかった家の整理3つ|59歳が2年かけて気づいたことも参考になると思う。家のことを定年前に整えておくことが、老後の安心につながると今は感じている。

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